一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ 二酸化窒素の大気質基準を強化へ
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2010.02.04 【情報源】アメリカ/2010.01.25 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、二酸化窒素(NO2)に関する新たな大気質基準を発表した。NO2は、肺機能の低下との関連性が指摘されており、呼吸器系の疾患を増加させるおそれがある。新たに設定されたNO2の一時間値は、100ppb(ppbは10億分の1を示す単位)。主に道路沿いでのNO2への短期的な曝露から、ヒトの健康を守ることを念頭に置いて設定されている。一方、EPAは、NO2の年間平均基準値については、53ppbのままで据え置くこととした。今回公表されたNO2基準について、EPAでは、2012年1月までに、未達成地域を特定・指定する予定である。
また、EPAでは、都市部において、主な道路や地域のNO2濃度を測定するよう求める、新たなモニタリング義務を課すこととした。人口50万人以上の都市では、道路沿いにモニターを設置しなければならない。人口100万人以上の都市では、引き続き、地域全体のモニタリングが実施される予定。新たなモニタリングは、2013年1月1日までに開始されなければならない。【EPA】