一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU コペンハーゲン協定に基づく排出削減目標を提出
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2010.02.04 【情報源】EU/2010.01.28 発表
EU議長国スペインと欧州委員会は、1月28日、コペンハーゲン協定を支持することを公式に表明し、2020年までの温室効果ガス排出削減目標を提出した。削減目標では、EU全体の排出量を1990年比20%減とすることをEU自身の約束として掲げる一方、排出削減のための努力を公平に分担することについて主要排出国が合意した場合には、この目標を1990年比30%減に引き上げる。
コペンハーゲン協定は、第15回気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)の最終日に、EUを含む28カ国が交渉してとりまとめ、COP15では同協定に「留意すること」とされた。1月31日までに、同協定の支持について、気候変動枠組み条約事務局に通知するとともに、先進国は排出削減目標を示し、途上国は排出削減対策を示すことになっている。
なお、今回、EUが提出した文書では、世界気温の上昇を2度以内に抑えるためには、2050年までに温室効果ガス排出量を1990年比で少なくとも50%削減する必要があるという認識に立ち、先進国は2020年までに1990年比25〜40%減、途上国は2020年までに増加率を15〜30%にとどめるべきだとしている。
また、COP15以降の状況については、2月11日のEU非公式閣僚理事会で議論する予定。国連気候変動枠組条約の会合は、5月から6月に開催される。【欧州委員会環境総局】