一般財団法人環境イノベーション情報機構
モルジブ、キリバスなど 地球温暖化の影響を受けやすい国々が対策の強化を提唱
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.11.20 【情報源】国連/2009.11.13 発表
モルジブ、キリバスなど地球温暖化の影響を最も受けやすい国々が、11月10日・11日、モルジブのナシード大統領主催の会合に参加した。これは、バングラディッシュ、ネパール、ベトナム、キリバス、バルバドス、ブータン、ガーナ、ルワンダ、ケニア、タンザニア及びモルジブの11カ国からなる、いわゆる「V11」グループの会合で、これらの国々は、温室効果ガス排出量が最も少ないにもかかわらず、地球温暖化の影響を最も受けやすいとされる。
今回の会合では、今後の懸念が強調され、経済のグリーン化に向けた決意が表明された。なお、各国が10年以内に気候中立(気候ニュートラル)を目指すことを約束する というナシード大統領の期待には、リソースが不足しており難しいとして、応えることができなかった。V11グループでは、気候の変化に対して回復力のある、低炭素経済に途上国が移行していくために、先進国は少なくともGDPの1.5%を支援に充てて欲しい と呼び掛けている。
モルジブのナシード大統領は、2019年までに世界最初の気候中立国になるという計画を3月に公表し、10月には、同国の電力の40%を賄う風力発電所の建設を発表している。【UNEP】