EU　196件の環境補助事業を承認

【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2009.11.10 【情報源】EU／2009.10.29 発表

　欧州委員会は、EUの環境補助制度「LIFE＋」について、2007〜2013年期の新規事業196件を承認した。「LIFE＋」は、EU27カ国における、自然保護、環境政策、情報・コミュニケーション事業を補助する制度である。LIFE＋には3つのカテゴリーがあり、詳細は以下のとおり。
（1）LIFE＋自然・生物多様性：絶滅危惧種やその生息地を保全するプロジェクトが対象。EUの自然保護地域ネットワーク「ナチューラ2000」や野鳥指令
・生息地指令の実施、生物多様性の保全等を支援する。今回は80件の事業に対して、約1億700万ユーロを補助（事業費総額は1億9900万ユーロ）。
（2）LIFE＋環境政策・ガバナンス：革新的な政策構想、技術、対策、手法の開発に寄与するパイロット事業を支援。廃棄物・天然資源、地球温暖化、水、都市環境、土壌、騒音、森林、化学物質などの分野が対象。今回は99件の事業に対して、9000万ユーロを補助（事業費総額は2億1100万ユーロ）。
（3）LIFE＋情報・コミュニケーション：環境問題への関心を高め、情報を普及する事業や、森林火災防止のための訓練と意識向上に関する事業を支援。今回は、17件の事業に対して、約1000万ユーロを補助（事業費総額は2100万ユーロ）。【欧州委員会環境総局】