一般財団法人環境イノベーション情報機構
気候変動に関する政府間パネル EUの完全な参加を認める
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.11.10 【情報源】EU/2009.10.28 発表
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、IPCCの会合にEUが完全に参加することを10月の最終会合で承認。欧州委員会はこの決定を歓迎している。IPCCは1988年に設立された国連の機関で、気候変動に関する科学的、技術的、社会経済的な情報の分析に携わっている。
本来、IPCCのメンバーは、世界気象機関か国連環境計画に加盟している国であり、参加の権利は政府に認められるものである。
今回、EUには特別な地位が認められ、意見を述べ、提案を行うことができるようになった。投票の権利は無いが、欧州委員会が求めていた線に沿っている。
欧州委員会のディマス環境委員は、今後、気候変動に関するIPCCの科学的な評価にEUが完全に参加できるようになったことの意義を強調。第15回気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)での合意は、IPCCの構築した科学的知見に導かれるべきものだ としている。【欧州委員会環境総局】