一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境庁の次期5ヵ年計画を検討へ
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2002.02.05 【情報源】イギリス/2002.01.25 発表
イギリス政府は、25日、イングランドとウェールズ地方を管轄とする環境庁(政府の環境保護・洪水対策関連政策の実施機関)について、イングランド地方での事業に関する5ヵ年計画案を発表し、意見を募集している。計画案は「環境・食糧・地方事業省(DEFRA)」による財政・管理・政策面でのレビューを踏まえて策定されたもの。この中で、環境庁が96年に発足して以来、政府の環境アジェンダに著しい進展が見られたものの、同庁の戦略的目標がまとめられていない点や、持続可能な開発に向けた同庁の貢献に関するガイダンスが更新されていない点が指摘されていた。
このため次期計画案では、洪水対策、水質改善、水資源、廃棄物管理、製造業に対する規制、漁業、放射性物質、土壌汚染、生物多様性などの分野における同庁の業務の目標を定める。
また、持続可能な開発推進のため、同庁に経済・社会面を考慮した環境保護・改善(法令の範囲内で)や、政府内外の環境政策決定に影響を与える独立型アドバイザーとしての役割を求めている。併せて、優先事項の決定基準も明確にしている。
なお、環境庁の職員数は1万人、予算は6.5億ポンド(約1200億円)以上となっている。
政府は4月中旬まで次期計画案に対する意見を募集する予定。【イギリス環境・食糧・地方事業省】