一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ PM2.5基準の未達成地域を公表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2009.10.20 【情報源】アメリカ/2009.10.08 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、大気汚染物質の一つ、微小粒子状物質(PM2.5)の基準値を満たせなかった31地域を未達成地域に指定した。これらの地域では、2006〜2008年の大気観測データが、EPAの定める健康基準を超過していた。粒子状物質は、火力発電所や工場、自動車などの排気ガスに含まれ、ぜんそくや心臓発作、早期死といった健康問題を引き起こす可能性がある。
EPAでは、2008年にも、2005〜2007年の大気観測データに基づいて、基準達成地域と未達成地域を指定しているが、2008年に未達成地域とされたうち、91の郡については、今回、基準を達成することができた。
なお、未達成地域には、観測の結果が基準を守れなかった地域と、これに寄与した近隣の地域が含まれており、関連した州等では大気汚染対策を講じなければならない。
全国的には、2000〜2008年にかけて、粒子状物質の濃度は19%減少。ほとんどの郡で基準が達成されているが、引き続き、大気の質を維持するために対策を進めていく必要があるという。
EPAでは、2006年にPM2.5基準(24時間値)を65マイクログラム/立法メートルから35マイクログラム/立法メートルに強化している。【EPA】