一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス議会上院 環境に関する約束を盛り込んだグルネル第二法案を可決
【環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2009.10.19 【情報源】フランス/2009.10.08 発表
フランス議会上院は、環境についての約束を盛り込んだ法案、グルネル第二法案を承認した。法案の主な概要は下記の通り。●都市計画、運輸
地域の特性を考慮し、適切な規模で国土開発計画を策定するため、国土全体で持続可能な都市計画文書を策定。また、地方公共団体、住民、職場で、電気自動車やハイブリッド車の使用に必要なインフラを整備し、維持する。
●建物、エネルギー
省エネ工事は所有者の負担で実施し、省エネの効果については、賃貸人と賃借人で分担する。地方公共団体は省エネ証明を実施する。また、すべての法人は建物にソーラーパネルを設置し、発電した電気をフランス電力に販売する。
●健康
無線周波数対策分野の透明性の強化、幼稚園や小学校、中学校内での生徒による携帯電話の使用禁止。
●ゴミ
500m2以上の販売施設ごとに容器包装ゴミの回収拠点を設置し、確実に処理させることを義務づけ。
●企業、消費者
フランス国内の企業の支店に関連する環境情報は、管轄の指定施設ごとに公表される。また、協同組合、銀行、その他の投資会社の拡大については、持続可能な開発を考慮した年間報告書を義務づけ。
貨物や旅客の輸送に伴うCO2排出量の推計方法を一般化すること。また、商品の環境表示の目的を明確にすること。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省】