一般財団法人環境イノベーション情報機構
UNEP エコ・ツーリズム・プロジェクト、6つの世界遺産を補助
【自然環境 自然とのふれあい】 【掲載日】2002.02.01 【情報源】国連/2002.01.24 発表
1月28日、国際エコ・ツーリズム年が正式にスタートする。1月24日には、持続可能な観光を目指し、6つの世界遺産において、保全と観光とをつなぐプロジェクトを支援するため、100万ドル(約1億2,000万円)が支給されることが決まった。今回補助対象となる世界遺産は、メキシコのSian Ka’an 生物保護区及びEl Vizcaino生物保護区、グアテマラのTikal国立公園、ホンジュラスのRio Platano生物圏、インドネシアのKomodo国立公園とUjung Kulon国立公園。世界的な化粧品会社であるAvedaは、UNEP、UNESCOおよび熱帯保全RAREセンターが共同管理しているこのプロジェクトに対し、50万ドル(約6000万円)出資することに合意した。
このプロジェクトは、生物多様性の保全に対する脅威を減らすために観光を活用するもので、旅行者のニーズを、地域住民のニーズや文化的伝統、景観、そして環境とバランスのとれたものとしていく。
UNEPのKlaus Toepfer事務局長は、「エコ・ツーリズムには、多くの定義があるが、一般的な目標として、産業の悪影響を最小化し、地球のかけがえのない生物多様性の保全を促進する方法で、観光を開発する機会を提供すべきである」と述べた。【UNEP】