一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ フォックスTV、プロバスケットチーム「クリッパーズ」がCO2ダイエット
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.09.10 【情報源】その他/2009.09.01 発表
アメリカ・ワシントンD.C.に本拠を置く世界資源研究所(WRI)は、フォックスTVの番組「24」やプロバスケットボール「クリッパーズ」が温室効果ガスプロトコルを活用してCO2排出量削減に取り組むなど、スポーツ界や芸能界でCO2削減がブームになっていることを明らかにした。温室効果ガスプロトコルは、政府や企業が温室効果ガス排出量を測定し、管理するための世界標準的なツールとされ、世界資源研究所と持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)が1998年に開発した。
TV番組「24」のプロデューサーらが、温室効果ガスプロトコルを使って排出量を測定したところ、最大の排出源は自動車、特殊効果、現場での発電機であることが判明。バイオディーゼルやハイブリッド車に切り替えるなど、従来の方法を変えたところ、排出量を43%も削減できた。
また、ロサンゼルスを拠点に活動しているプロバスケットボールチーム「クリッパーズ」は、カーボンオフセット会社のBeGreen社(同社も温室効果ガスプロトコルを利用している)と協力。2009年アースデーを広く知ってもらうため、その日のチケットの売り上げの一部を、観客の移動や試合、試合場での電気の使用に伴って排出される温室効果ガスの削減に充てた。
現在、温室効果ガスプロトコルを利用している企業は、シェル、ソニー、フォードなど世界中で1000社・団体以上に上っている。【世界資源研究所】