一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス・エネルギー効率化証書制度が大成功 パリ市18年分の電力消費量をカット
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2009.06.04 【情報源】フランス/2009.05.26 発表
フランスでエネルギー効率化証書制度が大成功を収めている。2006年に導入されてから、この制度で進められたエネルギー効率化事業により、600億kWh以上の省エネが可能になり、これは、フランスにある建物の年間エネルギー消費量の15%、または、パリ住民の電力消費量18年分に相当するという。
エネルギー効率化証書制度は、省エネの奨励が目的。特に、住宅・商業施設の複合施設などにおける省エネを目指している。この制度で支援を受けた省エネ事業の大半は、建物の暖房の効率化や断熱改善工事だった。
制度導入時から2009年5月1日までに発行されたエネルギー効率化証書は、合計60TWh分に達した。なお、2007年に環境グルネル(環境懇談会)で示された方針に従い、2009年からは、目標を年間100TWh以上に引き上げ(これまでは、年間18TWh)、さらに制度を強化する。
グルネル第2法案では、運輸部門での省エネを強化するため、燃料供給事業者をこの制度に含めるとともに、ビル業者の省エネ教育プログラムや低炭素自動車の開発なども財政支援の対象とする予定。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発国土整備省】