一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ・ボン 国連の温暖化作業部会が閉幕
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.04.15 【情報源】国連/2009.04.08 発表
ドイツ・ボンで開催されていた、地球温暖化に関する国連の特別作業部会が、4月8日に閉幕した。最終日に記者会見した、気候変動枠組条約事務局のデ・ブーア事務局長は、確かな進展があったと報告。12月にデンマークのコペンハーゲンで開催される気候変動枠組条約締約国会議において、合意に盛り込むべき事項の指針を示し、合意の法的枠組のあり方について1回目の議論を行うことができたと評価した。先進国の排出削減目標の幅については、今回、議論された数値は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が勧告した値には程遠く、もっと野心的な目標を示す必要があると同事務局長は強調している。
一方、途上国からは、約束された財政支援・技術支援が実施されるのであれば、緩和策を講じるという意向が示されたという。
この他、技術移転については進展があり、適応策のための資金を増加する必要性についても合意された。デ・ブーア事務局長は、緩和策・適応策のための資金規模拡大については、工業国がより明確な約束を示す必要があるとしている。
なお、12月のコペンハーゲン会議までには、今後、6月(ドイツ・ボン)、8月(ボン)、9〜10月(バンコク)、11月(場所未定)と4回の会合が予定されている。【国連気候変動枠組条約事務局】
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