一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU環境閣僚理事会を開催
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2009.03.11 【情報源】EU/2009.03.02 発表
EUの環境閣僚理事会が3月2日、ブリュッセルで開催された。今回の会合は、チェコ議長国下での初めての会合。春のEU閣僚理事会に向け、地球温暖化に関する2013年以降の枠組みについて、EUの交渉ポジションを示す決議が採択された。主に、先進国の排出削減目標の妥当性を評価するための基準、途上国の排出削減対策や適応対策を支援するための追加的な支援のあり方が論点となった。
決議では、先進国の目標の評価方法について、(1)国内の排出削減のための支払い能力および途上国から排出クレジットを購入する能力、(2)温室効果ガス排出削減のポテンシャル、(3)早い時期に国内で講じられた温室効果ガス排出削減対策、(4)人口動向と全体的な温室効果ガス排出量 という4つの基準をバランスよく利用することとされた。
また、途上国への支援については、(1)工業国が、合意した規模に応じて資金を提供する拠出型アプローチ、(2)各国が排出枠の一部を国際的なオークションにかけて資金を提供する市場ベースのアプローチ、(3)前記2種類のアプローチや他の方法の混合 という3つの選択肢について、春の閣僚理事会で検討するよう求めた。
この他、今回の会合では、ハンガリーとオーストリアによる、遺伝子組換トウモロコシの暫定的な禁止措置が承認された。【欧州委員会環境総局】【EU閣僚理事会】