一般財団法人環境イノベーション情報機構
リサ・ジャクソン新EPA長官 5つの重点課題を提示
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2009.01.28 【情報源】アメリカ/2009.01.23 発表
アメリカのオバマ新大統領の下、新たにEPA長官に就任するリサ・ジャクソン氏は、議会上院で信任されたことを受けて声明を発表した。ジャクソン氏は、この中で、5つの重点課題として、(1)温室効果ガスの排出削減、(2)大気質の改善、(3)化学物質のリスク管理、(4)有害廃棄物サイトの浄化、(5)水質保全を指摘。特に、地球温暖化対策については、現在の景気後退局面を脱却するための投資を行い、雇用を創出しながら、将来の成長のため基盤を築き、低炭素経済に移行していくという、オバマ大統領のビジョンを支持する方針を示した。
また、環境問題に対処するにあたって、EPAが大切にすべきポイントとして、(1)科学に根ざした政策・プログラム、(2)法の支配、(3)透明性の確保という3点を指摘した。
ジャクソン氏は、チュレーン大学卒業後、プリンストン大学大学院で化学工学の修士号を取得、EPAのニューヨーク地域事務所でスーパーファンドプログラムを担当した経験もある。2006年には、ニュージャージー州の環境保護局長に就任し、その後、同州の知事補佐官を務めていた。【EPA】