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環境ニュース[海外]

大気汚染物質の排出量減少

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2001.12.19 【情報源】イギリス/2001.12.10 発表

 2001年の国内大気排出物インベントリー(National Atmospheric Emissions Inventory: NAEI)によると、イギリスでは2001年度も引き続き
大気汚染の原因となる排出物の削減が見られた。今年のNAEIの推定では、大気汚染物の大部分が、1990年レベルより減少してきていることが明らかになった。減少した汚染物の一例としては、SO2が68%減、ダイオキシンとフラン(PCDD/F)が70%減、が80%減、水銀が71%減、粒子状物質(PM10)が39%減、N2Oが36%、メタンが28%減、CO2が9%減等となっている。
 温室効果ガスの排出量は全体として14%減少したが、一方で、六フッ化硫黄(SF6)だけは、産業利用のために排出量に増加が見られた。ただし、SF6に関してはイギリスの温室効果ガスの0.2%を占めるにも満たないものであり、フッ素化合物全体を見ると1990年のレベルより43%の減少となっている。
 大気汚染物質の減少は、規制や技術の進歩、課税制度や産業活動の変化などによるものとされている。過去10年での変化として、具体的には、車への触媒コンバーターの導入、排ガス脱硫装置や埋立処分場ガスのエネルギー利用など新技術の活用、低硫黄・無ガソリンなどクリーンな燃料の使用、産業界におけるエネルギー効率的・低汚染型生産プロセスの導入、石炭鉱業や重工業などの事業縮小などが挙げられている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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