一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境グルネルの評価について アンケート結果を公表
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2008.10.21 【情報源】フランス/2008.10.08 発表
フランスで環境グルネル(環境懇談会)から1年が経ち、その評価に関するアンケート結果が公表された。18歳以上のフランス人1000人を対象にした電話調査(10月2〜3日)によると、環境グルネルの成果は肯定的に捉えられており、意識に大きな影響を及ぼしたという。
環境グルネルの枠組の中で講じられた対策について、70%の人が肯定的に評価、うち4%は非常に肯定的に評価、66%は十分、評価できると答えた。反対に4%の人は非常に否定的、23%はかなり否定的に捉えている。なお、対策を支持する人の割合は、与党の国民運動連合(UMP)支持者では平均より高かったが(83%)、緑の党支持者は、一定の距離を置き、平均値に近かった(73%)。
また、環境グルネルについて、市民の態度や意識に大きな影響を及ぼした点は評価されているが、議員や企業への影響はあまり大きくないと捉えられている。73%の人は、環境グルネルが環境問題への意識を高めるのに貢献したと考えており、66%は環境保護のために日常生活で取り組む気になったと答えている。一方で、環境グルネルが地方議員を環境問題に取り組む気にさせたという人は61%、環境を尊重する経済発展を促進したという人は61%、企業の環境保全行動を促進したという人は58%に留まった。
多くのフランス人は、この革新的な取り組みを他のテーマにも広げることを希望しているという。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発国土整備省】
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