一般財団法人環境イノベーション情報機構
アフリカ・ユーラシア地域水鳥協定 20種類の海鳥を保護対象に
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2008.10.17 【情報源】国連/2008.10.02 発表
シロカツオドリ、コグンカンドリ、アカオネッタイチョウなど20種類の海鳥を国際的に保護することが、マダガスカルで開催された第4回アフリカ・ユーラシア地域水鳥協定(AEWA)締約国会議(9月15〜19日)で合意された。会議には、80カ国から150名を超える代表が参加。AEWAの附属書2に、これらの20種類の水鳥を追加する決議を採択した。リストに追加することで、これらの種は国際的な保護の対象となり、当該地域の関係国や関係者は保護のための具体的な対策を講じることとなる。
海鳥の多くは危機的な状況にあり、特に、漁業資源の減少による餌不足が最大の脅威となっている。漁業資源の減少の背景には、乱獲や気候変動といった問題がある。また、長い魚網による混獲、油濁汚染、漂流ゴミ、さらに生息地の破壊、人間による捕獲も脅威となっている。
ネッタイチョウなど個体数が1万羽以下となっている種もあるため、AEWA事務局では今回の決議を歓迎し、これらの種の保護について一層の配慮がなされることを期待している。【UNEP】