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環境ニュース[海外]

イギリス政府 国立公園内のムーアでの耕作を禁止 一般人のアクセスを確保

自然環境 自然公園】 【掲載日】2001.12.17 【情報源】イギリス/2001.12.07 発表

 マイケル・ミーチャー環境大臣は、12月6日、野生生物と景観を保護するため、ピーク・ディストリクト国立公園(Peak District National Park)内のムーア(ヒースの茂る荒野)での耕作を禁止した。この命令は、「1981年野生生物及び田園地域に関する法律(the Wildlife and Countryside Act 1981)」に基づくもので、国立公園当局の許可がない限り、今後12ヶ月の間はムーアでの耕作ができなくなる。こうした命令の必要性が検討されたのは、1991年にダートムーア(Dartmoor)国立公園のムーアとヒース保護のために初めて命令が出されて以来のことで、20年間で2度目となる。
 なお、今回の命令の対象地域内にある、ブラッドフィールドのカーク・エッジでは、農家による耕作のため、一般人がこの地にアクセスすることができなくなっているという。田園地域へのアクセスは、「2000年田園地域・通行権法(the Countryside and Right of Way Act 2000)」で保障されている。
 こうした状況について、環境大臣は、同法は、一般人のアクセスが土地管理者に及ぼす影響を最小限に抑えるようにしており、また、口蹄疫による観光客の減少によって大きな打撃を受けた地方経済の再建にも役立つとして、アクセスを開放することについて心配する必要はないとコメントしている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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