一般財団法人環境イノベーション情報機構
フィリピン・フェリー転覆事故 大量の有害物質の調査でEU/UNEP調査団を派遣
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2008.07.16 【情報源】国連/2008.07.10 発表
フィリピンでのフェリー転覆事故で、積載されていた大量の有害物質の状況を把握するため、EU及びUNEPの専門家チームが、同国政府の要請で派遣された。フェリー「プリンセス・オブ・スター」号は、6月21日、フィリピン中部シブヤン島沖3キロの地点で、折からの台風により転覆した。
乗船者849名のうち56名が救出されたが、10万トンの燃料及び有害性の高い大量の殺虫剤が積荷に発見されたため、遺体の収容作業は中断されている。
特に、エンドスルファン、カルボフラン、メタミドホスが問題となっており、その他にも、量は不明だが、アントラコール、タマロン、カーバメート等が積まれていると報告されている。
専門家チームは1週間フィリピンにとどまり、状況の概況の提示、優先的に行うべきことの決定、国際援助の申出と提供のギャップの見極めといった支援を行う。【UNEP】【欧州委員会環境総局】
下記アドレス:UNEPプレスリリース