一般財団法人環境イノベーション情報機構
鳥インフルエンザに関する国際ワークショップを開催
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2008.05.29 【情報源】国連/2008.05.23 発表
ボン条約(CMS)と国連食糧農業機関の鳥インフルエンザに関する科学作業部会は、5月23日、鳥インフルエンザ(H5N1型)のアセスメントから得られた教訓に関する国際ワークショップを開催した。H5N1型の拡大に対処するためには、国際的、国内的、学際的な連携が重要で、特に、疫学者や獣医、ウィルス学者、鳥類学者といった専門家の協力を得ながら、政府とNGOが密接に共に行動することが必要となる。
ワークショップでは、様々なメカニズムが高病原性H5N1型鳥インフルエンザの拡大に関与していることが報告され、拡大を阻止するためには、感染後に感染源を特定する疫学調査が不可欠とされた。また、国際的な調査や早期警報システムの開発、感染する前に万一の場合に備えた対応計画を策定することが重要で、とりわけ、コミュニケーション、教育、公衆への普及啓発のための戦略は、支援の基盤となり、高病原性鳥インフルエンザの発生の抑制につながることが指摘された。さらに、問題に対応するために、国の能力開発を継続する必要があるといった結論が出された。
なお、科学作業部会は、拡大する鳥インフルエンザの対応方法に関するガイダンスを、2008年後半に開催されるアフリカ・ユーラシア水鳥協定及びラムサール条約の会議、ボン条約締約国会議において公表する予定である。【UNEP】