一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス 環境管理スキームの進捗状況を発表
【自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2008.05.20 【情報源】イギリス/2008.05.08 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省及びナチュラル・イングランドは5月8日、環境管理スキーム(ES)の進捗状況報告書を発表した。ESは、田園地帯における野生生物の保護や景観特性の維持強化、自然資源の保護、市民のアクセスの促進を目的とし、「入門レベル管理」、「有機入門レベル管理」及び「ハイレベル管理」の3つの補助事業から成り立っている。21年の歴史を誇る農業環境スキームの最新の段階でもある。報告書で示されたこれまでの実績は以下のとおり。
●ES協定でイングランドの農地500万ha以上をカバー
●1万7000km以上の生垣を修復
●4800km以上の歩道、2400kmの自転車・乗馬道を設置
●イシチドリ、キバシヒワ、ノドグロアオジ等、様々な生物種の回復に貢献
●2010年までに「学術研究上重要地域(SSSI)」の95%の地域を環境保全上、良好な状況にする という目標に近づいている。
また、本報告書はESの将来に関する提言として、気候変動を全般的なテーマとすること等を求め、「入門レベル管理」については100件以上、「ハイレベル管理」については80件以上の詳細な変更を勧告している。
なお、2007−2013年の間、「イングランド農村開発プログラム」として、ES他の農業環境スキームに約29億ポンドが確保されている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】