一般財団法人環境イノベーション情報機構
持続可能なツーリズムのための国際セミナー開催される
【自然環境 自然とのふれあい】 【掲載日】2008.04.18 【情報源】国連/2008.04.11 発表
途上国や小島嶼諸国から30名の観光・環境関連の政府高官が参加して、ツーリズム分野における気候変動への適応及び緩和に関する国際セミナーが、4月9日〜11日まで、イギリスで開催された。このセミナーは、UNEP、オックスフォード大学環境センター(OUCE)、世界観光機関(UNWTO)及び世界気象機関(WMO)が共同で開催したもので、途上国や小島嶼諸国のキャパシティ・ビルディングと実践的な適応・緩和技術や措置に重点が置かれている。
3日間のセミナーで、参加者はハイレベルなトレーニングを受講し、観光分野における具体的な気候変動緩和策・適応策について討論を行った。
UNEPのシュタイナー事務局長は、「観光産業は気候変動問題に立ち向かう重要な役割を果たしている」と強調。また、オックスフォード大学環境センターのシンプソン博士は「観光は、農業、保険、エネルギー、運輸と同様に、脆弱で気候に敏感な経済セクターと考えられている。2005年現在、観光産業は全CO2排出量の5%を占めている。温室効果への寄与度として測定すると最大14%ほどになる」と述べた。【UNEP】