一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス本土の森林の気候変動対策を準備
【地球環境 森林の減少】 【掲載日】2008.03.24 【情報源】フランス/2008.03.10 発表
フランスの森林は気候変動にどう備えるべきか・・・こうした内容の報告書が、ボルロー エコロジー・持続可能な開発国土整備大臣とバルニエ農業水産大臣に提出された。「気候変動へのフランスの森林の備え」と題された報告書は、ベルナール・ロマンアマ氏によるもの。
同氏に委託された業務は、気象変動に対するフランスの森林管理の現状とこれまでの知見をまとめ、アクション・プログラム等を提示することであった。報告書の主な内容は以下のとおり。
●生物多様性:フランス国内のナチューラ2000ネットワークについて、気候変動への適応策を準備すること。
●リスク分野:森林局がコーディネートしている監視手法を強化するとともに、山岳部の森林管理を強化すること。
●生産分野:ダイナミックな林業の発展、混合植林の促進、そして特に影響を受けやすい樹木を移植するために2010年から財政的なインセンティブを供与することを提案。
●調査・実験・開発:気候変動と森林に関する調査研究に関し、国立研究庁(ANR)との連携を強化する重要性を強調。この問題について、国レベルでの調整を「森林生態系に関する公益団体(GIP ECOFOR)」が担当することを提案。
報告書の結論は、環境懇談会(環境グルネル)の方針に従い、森林会議の提案の中で、また、森林のための行動計画の中で検討される。【フランス エコロジー・持続可能な開発国土整備省】