一般財団法人環境イノベーション情報機構
韓国沖 原油流出事故に 専門家チームを派遣
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2008.01.07 【情報源】国連/2007.12.18 発表
12月7日に韓国の沖合いで起きたタンカー事故について、韓国政府の要請を受け、UNEPによる北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)が開始された。この事故は、ソウル南方100kmの沖合いで香港籍タンカー「Hebei Spirit」号が大破したもので、約1万500トンの原油が流出。沿岸約160kmに影響が及んでいる。漁場、養殖業従事者27000人に被害が及ぶと見られており、渡り鳥の飛来地となっている浅水湾への油の流入も懸念されている。
大規模なクリーンアップ活動が展開され、20万人の人(ほとんどがボランティア)、船327隻、飛行機17機、ヘリコプター13機が参加している。
NOWPAPの加盟国の中国と日本からは韓国政府に吸着剤60トンが提供され、日本からは専門家チームも派遣された。また、韓国当局を支援するため、UNEP−EU共同環境アセスメントチームが現地に派遣され、アメリカからは沿岸警備隊が派遣されている。この他、シンガポールの民間企業は航空機を提供するなど、各国からさまざまな支援が寄せられている。【UNEP】