一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス 農地の炭素固定量が減少
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.12.05 【情報源】フランス/2007.11.21 発表
フランス 環境 研究所(Ifen)は、最新の「ル・キャトルパージュ第121号」において、フランスの農地が固定する炭素量が減少傾向にあり、過去10年間で、毎年約600万トン減少したという推計を発表した。土壌中の有機物は、平均58%の炭素を含み、環境面で様々な機能を果たしている。その中には、土地を肥沃にする、土砂流出を防止する、特定の汚染物質を固定する、温室効果ガスの循環にも関係するといった役割が含まれる。
炭素のストック量は、土地の利用形態に大きく左右される。表土の薄い土地や集約型農業では、炭素ストック量が非常に少ない。同じ気象条件ならば、森林の炭素ストック量は、耕作地よりも多い。
また、炭素ストック量は土地利用や農業慣行の変化によっても変わる。耕作地を草地または森林に転換すると、炭素ストック量は増加する。逆の場合は、炭素ストックを失うスピードが2倍速まる。
今回の研究成果は、フランスの土地情報システムの管理を担当するGis Solの枠組の中で、フランス国立農学研究所(INRA)との連携により発表された。【フランス エコロジー・持続可能な開発国土整備省】