一般財団法人環境イノベーション情報機構
メキシコのデュポン社、環境パートナーシップを支持
【エコビジネス 環境マネジメント】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】アメリカ/2000.11.21 発表
化学企業のメキシコ・デュポン社(DuPont)は、適切な環境管理、持続可能な発展、自由貿易が共存できることを実証するため、21世紀に向けた「アメリカ・メキシコ環境管理7原則(the US/Mexico Seven Principles of Environmental Stewardship)」に同意した。デュポンは、北米環境協力委員会(tne Norgh American Commision for Environmental Cooperation; CEC)の環境管理システムガイダンス文書(the Environmental Manegement System Guidance Document)にも支持を表明した。7原則及びCECのEMSガイダンスは、民間部門及び公共部門のリーダーに、環境管理協力と持続可能な取組を進めるための手段を提示するもの。
7原則は、アメリカ・カナダ・メキシコの3ヶ国の環境行政機関、US-メキシコ通商担当機関、国境環境協力委員会(NAFTAの元で設立された)が共同で策定したもので、EMSや環境会計の活用により、法律で定められた以上に環境を改善するため、民間セクターの自主的な行動を提唱している。具体的には、以下の7項目が掲げられている。
・経営トップによる、持続可能な開発及び環境パフォーマンスの改善に関するコミットメント
・遵守の確保と、汚染防止
・環境管理システム、環境会計、公害防止アセスメント、従業員のトレーニングなど、目標を可能にするシステム
・環境パフォーマンスの測定及び環境パフォーマンスの継続的な改善
・パブリック・コミュニケーション
・産業のリーダーシップ
・地域における環境管理の促進と取組への支援
既に、主要なアメリカとメキシコの通商団体、環境グループなど10団体がこの7原則を支持している。
また、CECのEMSガイダンスは、環境遵守の改善等公共政策目的を達成するため、どのようにEMSを効果的に設計することができるのか、また、7原則で示された環境管理のコンセプトについて概説するもの。【EPA】