一般財団法人環境イノベーション情報機構
森林緊急宣言 熱帯林保護へのインセンティブを提唱
【地球環境 森林の減少】 【掲載日】2007.09.21 【情報源】その他/2007.09.10 発表
各国政府に直ちに森林破壊防止に取り組むよう求める「森林緊急宣言(Forests Now Declaration) 」が、9月12日、ロンドンで発表された。この宣言は、森林関係の研究機関、環境NGO、国際機関などで構成する「世界林冠プログラム」が中心となって策定したもの。森林が地球上の炭素の60%を蓄えていること、一方で、森林破壊によって、これらの炭素が大気中に排出され、地球温暖化の大きな要因の一つとなっていることを踏まえ、宣言では、熱帯林の保護にインセンティブを与えるような気候変動政策、市場の改革を提唱している。具体的には、クリーン開発メカニズム(CDM)を含め、炭素市場に関するルールを拡大・簡素化し、新規植林・再植林だけでなく持続可能な森林管理を対象に加えること、炭素の貯蔵や森林生態系サービスの価値を認識した新たな市場メカニズムを創設することなどが盛り込まれている。9月10日には、ブラジルのViana環境・持続可能な開発大臣らが、同宣言に署名した。【世界林冠プログラム】