一般財団法人環境イノベーション情報機構
COP7会合スタート
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.11.13 【情報源】イギリス/2001.11.02 発表
気候変動枠組み条約第7回締約国会議が、モロッコのマラケシュで、10月30日のワーキング・グループ会合を皮切りにスタートした。会議では、7月のボン会議での合意を受け、京都議定書の運用ルールの詳細について検討を行う。11月7日から9日にかけては、閣僚級交渉が予定されている。関係者によると、会議はよい雰囲気で始まったという。また、イギリス環境・食糧・地方事業省のマーガレット・ベケット大臣も、「最終的に合意を達成できると楽観している」という見通しを示している。しかし、環境保護団体らは、細かなところで合意に達しないおそれがあり、議定書の効力が失われてしまうのではないかと懸念している。
会議での交渉ポイントは以下のとおり。
・CO2固定化のための森林の活用
・削減目標遵守のためのルール
・報告義務
・京都メカニズム(排出取引、クリーン開発メカニズム等)の詳細
一方、京都議定書を批准しない方針のアメリカは、当初、マラケシュ会合までに代替案を提案するとしていたが、テロ対応などに追われ、結局、何も示せなかった。【イギリス環境・食糧・地方事業省】