中国　『遼寧生態省建設計画概要』専門家論証に合格　20年かけ生態省建設

【環境行政 行政資料】 【掲載日】2007.05.29 【情報源】中国／2006.10.24 発表

　遼寧生態省建設計画概要の専門家論証では「同概要では20年かけた生態省建設の全体目標を打ち出した。初歩、全体推進、整備・向上の3段階に基づいて、段階目標を定めており、計画は合理的であり、実情を踏まえている」と評価された。
同概要では、同省は20年かけて生態省を建設し、その全体目標は[1]2025年までに全省の1万元GDPあたりのエネルギー消費を石炭換算で2005年の1.83トンから0.74トンに減少させる。1万元工業付加価値あたり取水量を2005年の117立方メートルから100立方メートルに減少させる。[2]全省森林被覆率を39％、都市汚水処理率を80％以上、都市集中飲料水水源地の水質基準達成率を95％以上、農村飲料水衛生合格率を100％とする。[3]全省での国家級エコ市・県整備を80％以上、環境の美しい村落整備を80％以上とする。最終的に遼寧省の経済的繁栄、社会的調和、生活的豊かさ、環境の美しいエコ良性循環を実現させる。
　概要計画では生態省を3段階に分けて建設する。[1]2006〜2010年の初期段階、[2]2010〜2020年の全体推進段階、[3]2020〜2025年の整備・向上段階である。総事業費は2500億元近くである。そのうち第11次五ヵ年計画期間に1500億元以上を資金投入する。【中国国家環境保護総局】