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環境ニュース[海外]

中国 第11次五ヵ年計画で淮河流域の農業面源汚染防止目標を定める

環境行政 行政資料】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国/2006.09.27 発表

 2010年までに、淮河全流域の農業面源汚染状況をほぼ抑制する。9月26日に行われた『淮河流域農業面源汚染防止重点事業計画』の検討会で、第11次五ヵ年計画で淮河流域農業面源汚染防止目標を定めたことを公表した。
 具体的な目標は次の通り。窒素流出削減量28万トン、削減率15%、窒素河川への流入量削減3万トン、削減率17%、農村生活汚水処理率20%、農村生活面源汚染窒素流出削減量5.6万トン、削減率30%としている。
 2005年5月、農業部は淮河沿岸4省の栽培産業、畜産業、水産養殖業、農村生活等で農業面源汚染調査を行った。その結果は以下の通り。流域農業面源窒素発生総量は年間183.14万トン、そのうち栽培産業の窒素発生量は年間75.92万トン、養殖業の窒素発生量は年間90.28万トン、農村生活分野の窒素発生量は年間16.94万トン。流域農業による淮河への窒素流入量は年間18.31万トン、流域農業面源の淮河への窒素汚染寄与度は47.5%である。
 専門家によると、長年の対策により淮河流域の汚染源はある程度抑制できた。しかし淮河流域における農業面源汚染の規制は淮河汚染対策の重要な部分であり、農業面源汚染規制の成功は淮河流域汚染対策の成果に直接関係する。ある専門家は、淮河流域農業汚染防止には、畜産業汚染物の削減と総合利用、栽培産業面源汚染防止、農村環境総合対策、流域農業面源汚染管理、研究開発能力整備などの対策を急ぐ必要があり、これにより流域農業面源汚染状況を早く抑制させるべきと提言している。
 淮河は中国の中東部に位置し、流域面積は27万k平方メートルである。淮河は中国初の流域総合整備を実施した河川である。しかし現在も流域水質状況は改善せず、アンモニア窒素はすでに流域最大の汚染要因となっている。工業排水と都市生活汚水による汚染以外にも、農業面源汚染は淮河流域の深刻な窒素汚染を招き、整備が困難な主要原因になっている。【中国国家環境保護総局】

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