一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国 山東省、環境保護「第11次五ヵ年計画」を策定 GDPの3%を環境へ
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国/2006.08.25 発表
第11次五ヵ年計画期間、山東省は3600億元を投入し環境問題を解決する。これは山東省政府が先日公表した「山東省環境保護『第11次五ヵ年計画』公布に関する通達」で示された内容である。第11次五ヵ年計画の環境保護の全体目標は次の通りである。2010年までに、全省GDP成長率を平均10%で維持する中で、単位GDP当たりエネルギー消費量を2005年より22%削減し、主要汚染物質の排出量を16%以上削減する。60%以上の水域を水機能区・水環境機能区基準に到達させ、17の区設置市の環境空気質が2級基準以上となる日数を1年の90%以上にし、危険廃棄物の安全処理率を95%に、放射性廃棄物の安全貯蔵率を100%にする。
この目標を実現するため、山東省第11次五ヵ年計画期間の環境資金投入を同期GDPの3.0%、約3600億元とする。このうち都市環境インフラ建設に約1700億元、工業汚染源対策に約331億元、新規建設プロジェクト「三同時」環境保護に約494億元、生態環境保護に約88億元、環境保護監督管理能力開発に約15億元、原子力安全・放射環境安全に約13億元、生態建設と循環経済モデル事業に約959億元が投入される。
資金提供のほか、山東省は政策推進とメカニズム改革を突破口として、政府・企業・社会の多元的環境投融資メカニズムを構築・整備する。【中国環境報】