中国　国家環境保護総局、8つの産業クリーナープロダクション基準を公布

【環境行政 環境基準】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国／2006.07.17 発表

　「クリーナープロダクション促進法」の徹底した実行と企業のクリーナープロダクション水準向上のためにさせ、国家環境保護総局は先日、ビール製造業、食用植物油工業（大豆油とダイズ）、紡績業（棉の染色）、バガス製糖産業、電解アルミ産業、窒素肥料製造産業、製鉄業、基本化学原料製造業（エポキシエタン・エチレングリコール）の8産業クリーナープロダクション基準を批准・発布し、2006年10月1日から実施する。
　国家環境保護総局は2001年から産業クリーナープロダクション基準の制定活動を組織・展開しており、第1次計画には30の産業・製品を対象にしたクリーナープロダクション基準が組み入れられた。
　クリーナープロダクション指標は以下の6類型に分類される。すなわち、生産技術・設備要求（定性）、資源・エネルギー利用指標（定量）、製品指標（定量）、汚染物発生指標（定量）、廃棄物回収利用指標（定量）、環境管理要求（定性）である。また現在の産業技術・設備水準・管理水準・業界のクリーナープロダクション発展傾向に基づいて、さらにこの6大分類指標を3階級に分ける。第1級は、国際クリーナープロダクション先進水準であり、現在の国際的な関連産業クリーナープロダクションの発展方向を代表するものである。第2級は、中国国内クリーナープロダクション先進水準であり、現在における国内関連産業のクリーナープロダクションの発展方向を代表するものである。第3級は、国内クリーナープロダクション基本水準であり、現在の国の技術許可の前提で、クリーナープロダクションを行う企業が達成すべき最も基本的な水準である。産業クリーナープロダクション基準第3級は、企業の排出基準よりも厳格であるが、排出基準を守ることができる企業にとってはそれほど難しくはない。そのため産業クリーナープロダクション基準は、産業排出基準と結び付ける格好の土台であり、汚染対策企業環境管理の新段階を推進しうるものである。【中国環境報】