2010年に中国はODS生産量と消費量をゼロに

【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2007.05.15 【情報源】中国／2005.04.22 発表

　2004年末までで、中国のCFCs（クロロフルカーボン類）生産量は1997年比40％減で、消費量は55％減であった。フロンの生産と消費は1977年比平均85％減少した。中国政府が国際的に約束した「2010年までに主要ODS（オゾン層破壊物質）の生産量と消費量をゼロにする」という目標は実現できる見込みである。
　最近南アジア、東南アジア及び太平洋地区の税関職員連絡会議において、中国が「ウィーン公約」や「モントリオール議定書」に加入して以来、ODSの生産と消費の実質的削減に成功しており、現在は各産業のODS削減は既に産業計画方式になっている。
　国家環保総局の担当者によると、中国、2007年7月1日以前に、必要な用途以外のCFCsの生産と消費を停止し、ポリウレタン産業においてCFC-11（フロン11）を発泡剤として使用することを禁止し、議定書で定められた時間より2年半前倒しして削減目標を実現することを約束している。また国家環保総局は「モントリオール修正案」と「北京修正案」の署名を積極的に進めている。
　2006年〜2008年は中国が約束を履行する上での重要な転換期であり、それ以前の10年間は、ODS生産・消費削減投資の支援を主な活動としていたが、今後はODS生産・消費管理を強化することやキャパシティビルディングなどの非投資的な活動を強化する方向へ転換していく。このため国家環保総局はすでに商務部、税関総署などと連携し国家ODS輸出入管理弁公室を設立し、ODS輸出入管理方法を定め、主要なODS輸出入に対して金額の記載管理を行い、あわせて税関総署の協力の下、非合法貿易の摘発を行っている。【中国国家環境保護総局】