一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国 2005年全国環境統計公報
【環境行政 行政資料】 【掲載日】2007.05.14 【情報源】中国/2006.06.12 発表
2005年は第10次五ヵ年計画の最後の年である。中国では産業構造の調整と結びつけ、エネルギー消費が多く環境汚染が深刻な旧式の生産技術と生産設備を淘汰した。違法な汚染排出をする企業を厳しく整理し、住民の健康を保障する特別行動をした。重点的な流域・区域・都市・海域での汚染対策がさらに強化され、汚染対策の進度が向上した。しかし、経済の高度成長と粗放な経済成長のため、資源・エネルギーの消費が大きく、主な汚染物排出総量は増加しており、環境情勢は以前厳しい状況にある。2005年全国廃水総排出量は524.5億トンで、昨年より8.7%増加した。この中で工業廃水排出量は243.1億トンで、昨年より10.0%増加した。都市生活廃水排出量は281.4億トンで、昨年より7.7%増加した。廃水中のCOD排出量は1414.2万トンで、昨年より5.6%増加した。廃水中のBOD排出量は149.8万トンで、昨年より12.6%増加した。工業廃水排出の基準合格率と工業用水重複利用率はそれぞれ91.2%と75.1%で、昨年より0.5ポイントと0.9ポイント増加した。
2005年、全国排ガス中の二酸化硫黄排出量は2549.3万トンで、昨年より13.1%増加した。煙塵排出量は1182.5万トンで、昨年より8.0%増加した。工業粉塵排出量は911.2万トンで、昨年より0.7%増加した。工業燃料燃焼の二酸化硫黄排出基準合格率と工業生産設備の二酸化硫黄排出基準合格率はそれぞれ80.9%と71.0%で、昨年より2.3ポイントと11.6ポイント増加した。
2005年、全国固形廃棄物発生量は13.4億トンで、昨年より12.0%増加した。工業固形廃棄物総合利用率は56.1%で、昨年より0.4ポイント増加した。工業固形廃棄物排出量は1654.7万トンで、昨年より6.1%減少した。
2005年都市汚水処理率は51.99%で、昨年より6.32ポイント増加した。
2005年、都市環境インフラ建設資金は1289.7億元で、昨年より13.1%増加した。全国環境汚染処理資金は2388.0億元で、昨年より25.1%増加し、当年のGDP1.31%を占めた。【中国国家環境保護総局】