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環境ニュース[海外]

EPA BTコーンの生物農薬登録期間を延長

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2001.10.26 【情報源】アメリカ/2001.10.16 発表

 EPAは、BT菌(バチルス・チュウリンゲンシス菌)の遺伝子を組み込んだトウモロコシについて、生物農薬としての登録期間を7年延長することを承認した。BT菌は昆虫に有害なタンパク質を生成するが、この遺伝子を「植物」に組み込んで、害虫を殺傷する力を持たせたもの。
 EPAは、BT菌を活用した生物農薬について2年にわたるレビューを行い、特に人体や環境に途方もない影響が及ぶことはないと判断。今回の承認に至った。BTコーンについては、害虫を殺傷するだけでなく、オオカバマダラ(訳注:アメリカ大陸産の大型蝶で、渡りをする)などに悪影響が及ぶという懸念も示されていたが、EPAは、科学的データを分析し、オオカバマダラの個体数に影響が及ぶことはないと結論づけた。
 登録期間の延長に当たっては、企業に、BTコーンを続けて栽培することで抵抗性を持った害虫が発生しないよう、また、人体や環境に予期せぬ影響が生じないよう、定期的なモニタリングを義務付けた。特に、抵抗性を持った害虫の増加を防ぐため、管理計画を策定するとともに、こうした害虫が出現した場合には対応策を講じることとされている。また、こうした許可条件が適切に守られているか監督するため、独立した第三者による調査を毎年実施することとしている。【EPA】

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