一般財団法人環境イノベーション情報機構
UNEP 第13回モントリオール議定書締約国会合開催
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2001.10.24 【情報源】国連/2001.10.15 発表
第13回モントリオール議定書締約国会合が、10月16日から19日まで、スリランカのコロンボにおいて開催される。UNEP事務局長のKlaus Toepfer氏は、「モントリオール議定書に基づくオゾン層破壊物質の大規模な削減にも関わらず、成層圏のオゾン層は、過去の排出の結果として、依然として好ましくない状況にある。増大する紫外線によって引き起こされる、人および環境への損害を最小化するために、これらの化学物質の発生源すべてに協力して取り組む必要がある」と述べた。
昨年、オゾン層希薄化の記録は小さくなったものの、南極大陸上のオゾンホールは、2,400万平方メートル(ロシア連邦とブラジルとを足したぐらいの広さ)である。今年初めには、カナダの北極圏の上空のオゾン層が短期間で20%減少し、北シベリア上空のオゾン層は、3月初めに30%減少した。10-12%の減少は、人口が密集したヨーロッパの広い地域で測定され、6-10%の減少は、北アメリカにおいて記録された。
コロンボ会議での検討事項は以下のとおり。
・途上国支援(途上国における遵守状況のレビュー、2003〜2005年の多国間基金の拡充)
・新規オゾン層破壊物質の開発およびマーケティングの阻止(新規化学物質が市場に出回る前に、当該物質のオゾン層破壊性を確実にテストするようにする長期的戦略について議論)
・CFCおよび他のオゾン層破壊物質の違法取引の取締り強化。
・オゾン層破壊物質の代替物質使用の促進。
・改正モントリオール議定書の批准促進。
【UNEP】