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環境ニュース[海外]

UNEP 黒海の惨状に関する報告書 公表される

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2001.10.23 【情報源】国連/2001.10.12 発表

 UNEPが主導した「世界国際水アセスメント(Global International Water Assessment:GIWA)」の地域チームが、黒海水系に関する報告書を発表した。国際的な科学者チームは、黒海が、過剰漁獲、高レベルの汚染、外来種の脅威にさらされていると警告する。また、窒素リンによる富栄養化、未処理下水の問題なども深刻だという。
 報告書を受け、UNEPは科学者と共に世界で最もすばらしい自然であり、リゾート地としての経済的有用性もある黒海を保護することを強く主張している。ハンガリー、チェコ共和国、ドイツ、ポーランド等周辺地域を含め、黒海へ流れ込む排水の汚染レベルを削減するとともに、魚類の乱獲を制限するといった取組が進められようとしている。また、黒海及び黒海に流入する2本の川を対象に、黒海共同戦略(The Black Sea Basin Strategic Partnership)も構築されている。この戦略には、地球環境ファシリティ、国連開発計画、世界銀行、EU、UNEP等の団体が参加し、予算は1億ドル(約120億円)に上る。同プロジェクトの一部は、窒素及びリンの削減を目指す黒海条約の富栄養化防止議定書の策定にも資する。
 GIWAの第一回総会は、スウェーデンのKalmar大学で10月9日〜11日まで開催。総会では黒海、黄海、カスピ海、東シナ海等GIWAプロジェクトの対象となる水系を研究する科学者らが集まる。【UNEP】

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