一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス 2006年大気質指標 暫定版を公表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2007.02.06 【情報源】イギリス/2007.01.23 発表
1月23日に発表されたイギリス政府の統計「2006年 持続可能な開発のための大気質指標(暫定版)」の発表を受けて、ブラッドショー大臣(地域環境担当)は、地域、国、ヨーロッパすべてのレベルにおいて、さらに大気質の改善に取り組んでいく必要性を訴えた。この統計により、さまざまな結果が明らかになったが、同大臣は、大気汚染の原因の一つに昨年7月にヨーロッパを襲った熱波を挙げた。熱波は地上レベルオゾン濃度を引き上げる原因となるが、気候変動により、これからも頻繁に発生すると予測されている。
今回、大気の状況は、産業革命以降で最も良好となった。ただし、ブタジエン、ベンゼン、鉛については、国の大気質目標を達成しているものの、NOxおよび粒子状物質については、都市中央部や交通量の多い道路沿いで、目標を達せず問題となっている。
オゾンやCOについても、国内一部の地域で目標に達していないが、COについては、データが更新され、4月の確定版では目標が達成されるかもしれない。
なお、今回の発表に合わせて、環境・食糧・農村地域省は「オゾン汚染事象報告(2006年6/7月)」も発表した。【イギリス環境・食糧・農村地域省】