EPA　2006年度の執行・遵守プログラムに関する報告書を公表

【環境行政 行政資料】 【掲載日】2006.11.28 【情報源】アメリカ／2006.11.15 発表

　EPAは11月15日、2006年度の執行・遵守プログラムに関する報告書を公表した。
　今年度の刑事的執行措置では、合わせて、拘留154年分、罰金約4300万ドル、および刑罰としての環境事業2900万ドル分が科された。また民事的執行プログラムでは、訴訟173件、行政罰命令4624件、1475施設における違反の自己公表があった。EPAは286件の民事訴訟を連邦司法省に付託した。
　また、スーパーファンド執行措置では、汚染に対する責任主体が、汚染土壌1500万立方ヤードおよび汚染地下水約13億立方ヤードの浄化に、3億9100万ドルを投資する。被規制主体は、罰金の支払に加え、汚染の削減および環境法の遵守の為に49億ドルを支払うことが要求される。
　EPAの執行プログラムは、有害な大気への排出、石油精製施設での不遵守、水の汚染といった重大な環境問題を対象としている。大気に係るEPAの執行措置によって、SO2排出量は年間3億7900万ポンド、NO2排出量は9200万ポンド削減された。これらの措置が完全に実施された場合、大気への排出の削減によって得られるヒトの健康上の便益を換算すると、35億ドルとなる。【ＥＰＡ】