一般財団法人環境イノベーション情報機構
UNEP 世界の海洋環境の状況に関する報告書を公表
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2006.10.16 【情報源】国連/2006.10.04 発表
UNEPは、世界および地域ごとの海洋環境について、汚染の状況などを示す報告書「海洋環境の現状」を公表した。これは、UNEPの「陸上活動からの海洋環境の保護に関する世界行動計画(UNEP/GPA)」によってまとめられたもの。報告書では、油濁汚染、重金属汚染など9つの指標に基づいて海洋環境の現状が評価されている。
このうち、状況が改善しているとされたのは、残留性有機汚染物質(POPs)、放射性物質および油濁汚染の3項目。特に油濁汚染については、都市や産業施設から排出されていた油のレベルが、1980年代半ばから90%近く削減されたという。
一方、下水、富栄養化、海洋を漂うゴミなど4項目については悪化しているとされ、重金属および土砂の流入という2項目については、改善した面と悪化した面の両方があるとされた。【UNEP】