一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス 再導入したヒグマ一頭が死亡 原因は転落?
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.09.06 【情報源】フランス/2006.08.28 発表
フランスのエコロジー・持続可能な開発省は、オート・ピレネー県のルーダンヴィエル村の付近、標高2800mの地点で、ヒグマが死んでいるのを確認した。このヒグマは、4月25日にブルガレ村で放されたオスのヒグマで、名前は「パルーマ」。オラン大臣は直ちに、トゥールーズの獣医学校に死体を移送するよう要請した。また、共和国検事は、ヒグマの死体の鑑定を命じた。
トゥールーズの獣医学校で、デュコス・ド・ライット教授により行われた法的死体解剖の結果、下脚及び胸部に複数の骨折、横隔膜及び心臓壁に裂傷が見られ、大量出血と即死状態であったことが確認された。遺体に銃弾はなく、異物も見つからなかった。
この科学的検査とパルーマの発見現場の事実確認の結果、死亡したのは、8月23日あるいは24日、原因は垂直に落下したことによるものとされた。
なお、毒物分析のサンプリングが行われている。結果は後日判明する。【フランス エコロジー・持続可能な開発省】