一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス ヒグマ再導入計画の実施完了 ピレネーに5頭目が放される
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.08.30 【情報源】フランス/2006.08.22 発表
スロベニアから運ばれた5頭目のヒグマが、8月22日深夜1時にフランスのアルバス村に放された。サルースと名づけられた熊は、112kg、七歳のメスである。これは、「2006−2009年フランス ピレネー山脈ヒグマ再導入・保全計画」に基づく、最後の導入となる。これまで再導入されたヒグマは、パルーマ(4月25日に放された)、フランスカ(4月28日)、フヴァーラ(5月17日)、バロー(6月2日)。
オラン エコロジー・持続可能な開発大臣は、スロベニア当局に謝意を表し、また、スペインとアンドラ当局の見事な連携を高く評価した。同大臣は、さらに、全国野生動物狩猟事務所、県、警察、ミディ・ピレネー地域圏の環境部局など、この事業の実施に尽力した担当者・関係者全員に心より感謝の意を述べた。
畜産関係者の懸念を理解しつつ、ピレネー山脈の地域の豊かさを増し、持続可能な管理を協力して実施するという目標の下、オラン大臣は、ヒグマの個体数が十分に回復することを期待している。
5頭目が放されたことで、フランス国内で、また、国際的なレベルで、保護種の永続性が保証された。【フランス エコロジー・持続可能な開発省】