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環境ニュース[海外]

粒子状物質等の大気環境目標を強化

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2001.09.27 【情報源】イギリス/2001.09.17 発表

 マイケル・ミーチャー環境大臣は、大気汚染対策の強化案を発表。粒子状物質(PM10)、ベンゼン、CO、多環芳香炭化水素について、新たな削減目標値を設定する。
 特に粒子状物質については、2010年までに少なくとも50%削減する目標を打ち出した。新たな基準では、粒子状物質の1日平均濃度が1立方メートルあたり50マイクログラムの値を超える日が、1年に7日以上あってはならないとする。なお、開発・産業活動・交通量の異なるロンドンとスコットランドに対しては別途目標値が定められている。
 今回の強化策は、「大気汚染の医学的影響に関する委員会(The Committee on the Medecal Effects of Air Pollutants; COMEAP)」の意見を踏まえたもの。COMEAPは、粒子状物質への長期的な暴露が引き起こす、心臓疾患による早期死亡などの影響を重視。現行の粒子状物質目標は、ぜんそくや呼吸器疾患といった短期的な影響を考慮して設定されているが、むしろ長期的な影響の方が深刻だと指摘していた。COMEAPの報告によると、粒子状物質を5%削減すると、100万人が影響を受けているとした場合、寿命を3〜6.5ヶ月伸ばすことができるという。
 なお、併せて、ベンゼンとCO排出量についても、一層厳しい目標値が設定されており、また、多環芳香炭化水素に対する目標値の設定は、イギリスでは初めてのことである。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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