一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界環境デー 2006年のテーマは「砂漠と砂漠化」 地球砂漠概況、観光と砂漠に関する報告書などが公表される
【地球環境 砂漠化】 【掲載日】2006.06.14 【情報源】国連/2006.06.05 発表
「世界環境デー」の6月5日、各国ではさまざまなイベントが開催された。今年のテーマは「砂漠と砂漠化」で、「乾燥地を見捨てるな」がスローガン。公式記念式典は、6月4日から5日にかけて、アルジェリアの首都アルジェで行われ、砂漠化に関する報告書の発表、イベントなどが行われた。詳細は以下のとおり。
(1)「地球砂漠概況」報告書の公表:地球環境概況(GEO)シリーズで、初めてのテーマ別報告書。報告書では、地球の表面積の約4分の1にあたる約3370万ヘクタールが砂漠と化しており、そこに、これまで考えられていたよりはるかに多い、5億人以上の人々が生活していることが明らかになった。また、報告書は、気候変動問題、水利用と農業をめぐる課題、砂漠での生物多様性の保護、水産養殖や観光業などの新規産業、砂漠の植物による製薬の可能性等についても指摘している。
(2)「ツーリズムと砂漠−砂漠のレクリエーション部門における社会・環境影響の制御のための実践ガイド」UNEP報告書の公表:砂漠でのツーリズムは、現在、急成長しているが、同報告書は、関係国の持続可能な発展の源として、こうしたツーリズムを促進するために作成された。報告書は、旅行業者、ホテルオーナー、レンタカー会社などが、環境にやさしい、また地元のニーズや文化を尊重した方法でツーリズムを展開するよう強調している。
(3)第15回国連子供環境ポスター原画コンテスト受賞者の発表:100カ国の6歳から14歳の子供達8000人以上から応募があり、優勝者は中国のラウ・ツン・ミン君(9歳)に決まった。
受賞作品はインターネットで閲覧することができ、また、アルジェリア、日本、ドイツなどで受賞作品の展示会が開催される。
(4)UNEP笹川賞の受賞候補者の発表:環境保護や環境管理に多大な貢献をした団体や個人を表彰するUNEP笹川賞の今年の受賞候補者5名・団体が発表された。6月末のハイレベル審査会で受賞者を決定する。受賞者には20万ドルが贈られる。【UNEP】
プレスリリース(地球砂漠概況関係)
プレスリリース(ツーリズムと砂漠関係)
プレスリリース(第15回国連子供環境ポスター関係)
下記プレスリリースは、UNEP笹川賞関係