一般財団法人環境イノベーション情報機構
チョウ類の減少著しく
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.03.22 【情報源】イギリス/2006.03.02 発表
イギリス環境・食糧・地方省のジム・ナイト大臣(政務次官)は、農地に生息するチョウの数が、過去10年間で30%も減少しているという調査結果を明らかにした。同大臣は、「チョウ類は、生態系全体の健康状態を示す優れた指標であり、今回の減少傾向は憂慮すべきものだ」とコメントしている。この調査は、同省のために、バタフライ・コンサベーションが実施したもの。全国820カ所(うち、371カ所は農業・環境スキームの対象地)において、40種のチョウの動向を調べた。
調査によると、チョウ類が減少している背景には、土地の管理者が生息に必要な条件を理解していないこと、ウサギの過剰放牧、不適切な藪伐採制度、過剰・過少放牧など様々な要因があるという。一方、環境管理スキームによって、事態が改善する可能性も示されている。【イギリス環境・食糧・地方省】