一般財団法人環境イノベーション情報機構
トリノ冬季オリンピックから学んだ教訓
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2006.03.09 【情報源】国連/2006.03.01 発表
トリノ冬季オリンピックでは、フィギュアスケートなど主要イベントの会場を都市中央部に配置し、オリンピック終了後も、スポーツ施設やレジャー施設として、建物を利用しやすいようにした。このため、2週間の競技の間は、都市部と地方にある会場間の輸送が増加したが、「長期的には、環境への影響は、良いものとなりそうだ」とUNEPのテプファー事務局長は評価している。オリンピックのイベント会場を、環境影響を受けやすい地方部ではなく、都市部の真ん中に持ってくることは、今後、環境面では望ましいステップとなるのではないか、と事務局長は述べる。UNEPは、数十年にわたって、国際オリンピック委員会(IOC)と協働関係にあり、また、トリノ冬季オリンピック組織委員会(TOROC)とも密接に協力してきた。
なお、トリノ冬季オリンピックの環境対策に関する最終的なスコアカードは、数ヶ月後となる見込み。
次期冬季オリンピックは、2010年にカナダのバンクーバーで行われるが、IOCでは、1988年のカルガリー冬季オリンピックで使用されたボブスレーの施設を再利用する予定である。【UNEP】