一般財団法人環境イノベーション情報機構
オランダ内閣 環境規制の近代化に合意
【環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2006.03.06 【情報源】オランダ/2006.02.16 発表
オランダ内閣は、住宅・国土計画・環境省のファン・ヘール大臣が提案した、環境規制を近代化する法令案を承認した。これに基づき、事業者に対する環境規制が一体化され、また、いくつかの業種については、環境許可が不要となる。現在、一般的環境規則の対象となっている企業は約30万社に上る。これらの企業を規制する11種類の異なる規則が一体化され、全ての環境事項(土壌保全、排出、廃棄物の分別など)をカバーするものとなる。既存の規則については、検査の頻度や調査事項の削減により、5500万ユーロ(約74億円)が節約される。
また、環境許可が必要とされる企業は、現在、約10万社に上る。新しい規則により、金属部門や電子機器部門などの企業、約2万社について、環境許可が不要となる。許可がなくなることで、行政上の負担は1億6100万ユーロ(約220億円)減る。
将来的には、大規模な化学企業など、著しい環境影響をもたらす企業のみが環境許可の対象となり、他の企業には、一般的環境規則が適用されることとなる。【オランダ住宅・国土計画・環境省】(英語版)