一般財団法人環境イノベーション情報機構
予算編成方針を発表
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2005.12.21 【情報源】イギリス/2005.12.05 発表
イギリスのブラウン財務大臣は、12月5日、気候変動対策、持続可能な住宅の建設などを盛り込んだ予算編成方針(プレ・バジェット報告)を発表した。これを受け、環境・食糧・地方省のベケット大臣は、持続可能な開発に関する政府の公約を強調するものだと歓迎した。今回のプレ・バジェット報告には、以下のような事項が含まれている。
●公共部門や中小企業による投資を促進する、カーボントラストの新たな3500万ポンド(70億円)の基金により、気候変動対策やエネルギー効率化のためのインセンティブを提供。
●炭素抑制技術の実証事業に、新たに1000万ポンド(20億円)を提供。
●ノルウェーと協力しながら、炭素回収・貯蔵技術の推進・利用を図る。
●バイオマスボイラーに対する付加価値税(VAT)の減税など、バイオ燃料やバイオマスの生産と需要を拡大する措置。
●グリーン土地所有者スキームにおいて、資産がエネルギー効率基準を満たしている場合、減耗控除に関する請求を可能にする。
●すべての新しいコミュニティが、高水準の環境基準を策定できるようにするための措置。
この他、12月5日には、「持続可能な建築物のための規範」案に対する意見の募集、エネルギー効率革新レビューの報告書(最終版)も発表された。【イギリス環境・食糧・地方省】