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環境ニュース[海外]

カナダ環境大臣 アメリカの北極地域での資源探索に不快感を表明

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2001.08.21 【情報源】カナダ/2001.08.03 発表

 アンダーソン環境大臣は3日、米議会下院が、北極地域野生生物保護地区(Arctic National Wildlife Refuge;ANWR)内の「1002エリア」と呼ばれる場所で資源調査のための掘削許可を与えたことに対し、「失望した」として不快感を表明した。
 ANWRは、カナダ・ユーコン準州と米国・アラスカ州の国境付近にまたがっており、カリブーなど貴重な野生動物が生息している。
 カナダは14年以上前に、この地域での資源開発調査のための掘削は、環境に与える影響が大きいとして、米国に働きかけてANWRを設定した経緯があり、環境省では、貴重な野生生物に悪影響を及ぼさない限り資源開発行為は支持するが、「1002エリア」はカリブーにとって極めて重要な繁殖地であるとして強く反対している。
 また、そのカリブーを生活の基盤とする先住民族が、ここ数年に渡り米国政府とカナダ政府に保全の働きかけをしていたこともあり、カナダ政府はANWRのカナダ側部分に関しては資源開発等を一切行なってこなかった。
 カナダ政府では、米議会上院が審議に入り次第、ANWRの開発調査阻止に向けて働きかけを続けていくとしている。【カナダ連邦環境省】

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