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環境ニュース[海外]

カナダ政府28機関 国会に「持続可能な開発戦略」を提示

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】カナダ/2001.02.14 発表

 アンダーソン環境大臣は2月14日、国会に28の「持続可能な開発戦略」を提示した。
 これはカナダ政府が1997年に発表したプランの改訂版となるもの。カナダ政府は「社会・環境の発展と調和した経済発展」を促進しており、今後の政策決定における重要な要素として位置付けている。

 今回の開発戦略で新たに盛り込まれた主な点は以下のとおり。
・行動計画と優先順位を明確にすること。さらに北方先住民族地域や地域コミュニティでの持続可能な開発の推進、民間部門での環境効率(eco-efficient)の実践。
・地域活動や情報公開などによる、国民の持続可能な開発に対する参加の促進。
・国民生活の質の向上促進を強化。
・進捗度合いを確認するための具体的目標の導入

 アンダーソン環境大臣は声明の中で、「国連環境計画管理理事会でも、地球規模での持続可能な開発の達成には革新と決断が必要であると強調したばかり。今回の開発戦略は、経済・社会・環境を一体のものとしてとらえ、実践的かつ結果重視の方法で達成しようとするカナダの取り組みを反映した内容で、勇気づけられるものだ」と述べた。また、グッデール天然資源大臣も、「すべての土地・資源利用者の需要や利害を考慮したこのアプローチはカナダ特有のやり方だ」として、バランスの取れた開発戦略になっていることを高く評価した。
 「持続可能な開発」の具体例として、先住民族森林プログラム(the First Nation Forestry Progrum)が挙げられているが、これは、先住民族が政府の林業政策に参加することで、彼らの豊富な知識と技術を森林管理に活かして枯渇を防ぐと同時に、先住民族コミュニティの経済発展を目指すものである。
 また、今回の特徴の一つである「明確な達成目標の設定」については、先に「環境と持続可能な開発に関する委員会」による答申に基づいているほか、各機関からの個別のヒアリング等にもとづく答申が吸収されたものとなっている。【カナダ連邦環境省】

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